会員からの投稿 2024年 7月

久しぶりの投稿コーナーです。昨年の初秋より当日本ウルグアイ協会にウルグアイ国籍の若者たちが入会してくれました。今回は、その中のイグナシオ・ダバロスさんに日本での生活や印象を書いていただきました。

私は見知らぬ場所を訪れ、新しい発見や異なる文化に触れることが楽しく、興味があります。子供の頃は日本への興味は多くの人がそうであるように、アニメでした。「スーパーチャンピオン」です。その「スーパーチャンピオン」が「キャプテン翼」であることを知ったのは日本に来てからでしたが…… アニメは好きでしたが、日本語を習うところまでは考えませんでした。

日本には、1度目は旅行、2度目は2か月ほど大分に滞在しました。3度目は働くために2018年4月に来日し、現在に至っています。
日本での生活は多くの挑戦と学びがあり、私を成長させてくれます。日本人の妻とも出会い2019年に結婚しました。私たちは日本の美しい場所をたくさん訪れ、多くの親切な人々に出会いました。
文化の違いや言葉の壁にもかかわらず、日本での毎日は貴重な経験です。特に東京での生活は印象深いです。都会の忙しさと静けさが共存する東京は、私にとって新しい発見の連続です。日々、新しいことを学び、成長する喜びを感じています。

≪ ムヒカ元大統領のお宅を訪問しました ≫

次に、私にとって大きな出来事を記します。
何年か前のある日のことです。東京のダウンタウンを歩いていると、本屋でウルグアイの有名な政治家についての本を見つけました。“世界一貧しい大統領“ です。その本を買い、難しい漢字を読み解こうとしましたが、私の日本語力ではとても難しく読みこなすことはできませんでした。
その後、ウルグアイの家族に会うために1か月ほど帰国することになり、あの本のことを思い出しました。その政治家、ムヒカ元大統領に「日本での生活、本を買ったことなど、会ってお話がしたい」とメールをしました。最初は返事がありませんでしたが、ウルグアイに帰国してから再度メールをしたところ承諾してくれました。
私たちは「会ってもらえるだけで光栄」と考えて、日本のお菓子などを手渡し、短く挨拶をして写真を撮るだけで帰るつもりでした。ところが、元大統領は日本を訪れた時の印象に始まり、民主主義の考え方、雇用主と非雇用主の立場の考え方、ストなどの労働問題に対する考え方など、日本とウルグアイとでは異なることを話し合いました。
さらに、哲学的な話や愛についてなど、1時間以上の充実した会話に発展していきました。彼は人生について、この美しい国・日本を訪れた時のこと、そして速いペースでストレスの多い世界で個人的な目標を達成しようとしている私のような人へのメッセージを話してくれたのです。最後に、私に幸運が訪れるように祈っていると言ってくれました。

私にとって、ムヒカ元大統領と会えたこと、そして日本について話せた経験は大きな喜びであり、私の人生で特別なものになりました。これからも日本の伝統や文化にも深く触れる機会があります。お祭りや茶道、花見などの日本ならではの行事を楽しみ、日本の社会について学びたいと思います。これらの経験は私の心に深く刻まれることでしょう。それを大切にこれからも成長し続けたいと思います。
彼の温かい言葉と励ましは、私が学び続け、いつかウルグアイに戻ったとき、その学びを伝える勇気を与えてくれました。私は時折その録音を聞いては彼の人生観を振り返っています。
Ignacio Davalos