ウルグアイの生活、文化あれこれ
サッカー大国
ウルグアイと言えば、カバーニ、スワレス、フォルランを輩出するサッカー大国です。1930年、サッカーワールドカップの第一回開催国であり、初代優勝国でもあります。1950年、リオデジャネイロで行われた時にも優勝しています。ウルグアイと言えば南米の中では比較的物静かな国民性ですが、サッカーに関しては熱狂的です。
家族の絆
モンテビデオに住んでいる人の中には、それほどお金持ちでなくとも郊外に別荘を持っている人は多く、週末や祝日には家族と過ごします。誕生日やクリスマスなども、友達、親戚が集まり、アサードと呼ばれる焼肉パーティーで大いに盛り上がります。
カーニバル
ウルグアイのカーニバルは毎年夏の1月から2月にかけて40日間行われ、世界一長いと言われています。人気なのは、Llamadasと言われるもので、白塗りメイクでカンドンベ(打楽器)を演奏しながら市街を練り歩きます。



ウルグアイは、大半がスペイン、イタリア、フランスなどのヨーロッパからの移民で成り立っている国ですから、ヨーロッパ風の歴史的建造物が多くあります。有名な建築家を何人も輩出し、彫刻も公園や、図書館の前など、街のあらゆる場所で見ることができます。独立の父、アルティガス将軍の銅像は、主な都市の広場の中央には必ず建てられており、首都モンテビデオの独立広場の中心には堂々とした立派な将軍像(トップページのスライド写真)があります。博物館、美術館などは入場無料が多く、クラシックコンサートも日本と比べると格安で楽しめます。日本の有楽町にある東京国際フォーラムはラファエル・ビニョールの設計によります。
ウルグアイの音楽様式には、カーニバルで演奏されるカンドンベ、ムルガ、ミロンガなどがあります。19世紀半ばにラプラタ川流域で 生まれたタンゴはアルゼンチンタンゴとして有名ですが、ラ・クンパルシータはウルグアイ人が作曲したものです。
ウルグアイでは、公立学校の学費は無料で、識字率の高さは南米で1,2を争います。共和国大学の授業料も無料で、更に高校を卒業していれば、医学部などのいくつかの学部を除き、無試験ですから気軽に登録し、卒業には何年もかかりますし、途中で諦める人もいます。卒業した人のレベルは相当高いようです。外国語学科日本語クラスには、人文学部、法学部や経済学部などいろいろな学部から登録し、学期始めの入門クラスはすし詰め状態です。
ウルグアイの経済は南米においては比較的安定していますが、日用品の物価はかなり高いです。バスなどの交通費や光熱費、牛肉やオレンジなどの生鮮食料品は安く、贅沢をしなければ快適な生活を送ることができます。

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食べ物・飲み物
ウルグアイの代表的な料理はアサードと呼ばれ、肉に塩で味付けし、炭火で焼きます。また、薄く切った牛肉を鉄板で調理し、ハム、チーズ、レタス、トマトなどを丸いパンで挟んだチビートスと呼ばれるウルグアイ版ハンバーガーがあります。代表的なスウィーツはドゥルセ・デ・レチェ(日本の倍以上甘いキャラメルソース)をクッキーで挟み、チョコレートでコーティングしたアルファホルと呼ばれる甘いお菓子が好まれます。
アルコール飲み物としては、牛肉と一緒に飲まれるのはワインです。日常的に飲まれるのはマテと呼ばれるお茶です。独特の形をしたカップに入れた茶葉にお湯を注ぎ、ボンビージャと呼ばれる金属でできたストローみたいなものをさして飲みます。仕事に出かけるときも散歩でも、テルモと呼ばれるポットに湯を入れて持って行く人は多く、飲みながら交差点を渡る人もいます。



「2年余りのウルグアイ滞在における会員の印象記より」
* 主な風景、建造物の写真をメニューのカテゴリー『ギャラリー』に説明付きで掲載しています。ご覧ください。
