2022年 5月14日 石垣清美 【箏の世界】演奏会
5月14日、会員の石垣清美さんの箏演奏会が行われました。佐久間会員とウルグアイ人のオラシオ会員のお二人から演奏の印象を書いていただきました。



紀尾井ホール800席が満席で熱気あふれる中で演奏会が始まりました。
どの曲においても私のイメージする邦楽とは別の世界があり、感動しました。
十三絃箏の独奏で始まりましたが、いくつもの楽器で演奏されているような錯覚に陥るほど、数多くの異なる音が響いてきました。
「鳥のように」は、大空を群れを成して飛んでいる鳥、大きな羽を広げてこちらに迫ってくる鳥、羽を震わせているハチドリのような小さな鳥、いろんな鳥が目に浮かぶようでした。大自然の中にいるような気がして、心地よく聞きました。
「十七絃の書」でも小さな小さな音がしっかりと耳に響いてきます。遠くから音がやってきたり、またすーっと遠ざかっていったりします。音の奥行きを感じました。音で空間を感じる不思議な音色でした。
石垣征山氏の尺八の音色も自然を感じます。木立の中を通る風、竹林の中でざわめく風、お箏と尺八の音色が相まって、月夜に林の中を歩くとこんな感じかもしれないと勝手な想像をめぐらし聞いていました。
お箏とバイオリンとの共演は初めて聞きましたが、お互いが競い合うような迫力があり、またジャムセッションを思わせるような演奏だと、これまた勝手なことを思いながら聞きました。聞く前の私の想像をはるかに超えて、お箏の音が広がって別の世界を作り出しているようでした。
石垣清美さんの指先からあふれ出る、力強さの中にある繊細で澄んだお箏の音色。尺八の心に染み入る音色。バイオリンとお箏のエネルギーが湧き出るような音。楽しませてもらいました。次の演奏会も是非聞きたいと思います。
佐久間会員記
招待していただき、箏の演奏会に行きました。初めての楽器だったので、楽しみにしながら出かけました。
席は舞台に近かったので、楽器の音やその反応をよく聴くことができました。ロビーで手にしたプログラムには、箏だけでなくバイオリンや笛の演奏家の名はありましたが、曲の解説などがありませんでした。多分、簡単なチラシだったのかもしれませんが、事前に何も知らない方が、その曲の印象が強いと思ったので「それでいいのだ」と思いました。
まずはお琴が運ばれ、しばらくして演奏家が登場します。拍手が終わって直ぐに最初の曲を弾き始めました。何も言わずに直接楽器を弾くのは少し不思議だと思いましたが、コロナの影響でそれが「ニューノーマル」になったかもしれません。
最初の曲を聴いている間、「普通の曲より長いな」と思いました。最初だけでなく、全ての曲が自分の聞き慣れている洋楽より長く、一定のスピードではなく、途中で速くなったり、遅くなったりしていました。間違いなく、才能が必要な弾き方でした。両手で弾くようになっていますが、主に右の手で曲を弾き、左手で押さえる位置を調整することが多かったです。「お琴の楽譜はどうなっているのか」と何回も思いました。
最後の曲が終わると最後の拍手が鳴ります。そして、演奏家が聴衆に少し話しかけます。とても短く、ある程度可愛いメッセージだったと思います。偉そうな言葉を使わずに、感謝の気持ちだけを強調した短い言葉でした。「音楽、そしてお琴を愛しているから有名になった人だな」と思いました。有名になることだけを狙っているアーティストであれば、あんなに温かくて正直なメッセージができないはずです。
帰りに、日ウ協会メンバーと、一緒にコーヒーを飲みに行き、その夜、家でコンサートのことを思い出しながら、YouTubeでお琴の演奏を何本か観てしまいました。完璧な一日でした!
オラシオ会員記
