会員からの投稿 2022年 1月

ここでは、日本ウルグアイ協会の会員及び外部からの特別投稿を定期的に掲載します。

2022年1月は、「私とウルグアイ」というテーマで、春藤会員と藤井会員からの投稿です。.

 

 

春藤かづ子会員

 私とウルグアイとの関係は、JICAのシニアボランティアとして、ボバース法の理学療法士に応募したことが始まりです。職場はCASA DE GARDERという障害者のリハビリテーション施設で、2005年から2007年まで滞在しました。音楽家のガルデル氏が建てた家です。

 私の関わった患者さんや職員の方々はとても親切でした。特に、私の下手なスペイン語から類推して、正しいスペイン語に通訳してくれた人たちがいて、とても助かりました。その人たちとは今も時々メールやwhatsAppで連絡しあい、2017年にはモンテビデオで再会を楽しむことができました。また、コロナさえなければ、東京オリンピックで会うこともできたのに、本当に残念です。

 苦手なスペイン語で、忘れられない言葉があります。街の中で初めて覚えた言葉、tranquiloです。アパートの下で何か大きな話声が聞こえ、誰かがこの言葉でなだめているようでした。そうか、この国では大きな声を出して喚いてはいけないのだと理解しました。tranquiloは、何か揉め事のある場面では、必ず誰かがこれを口にしていました。

 一昨日(2021/12/10)驚くことがありました。鴨川市のスーパーで、ウルグアイ産の牛肉を見つけたのです。25年住んでいて初めてのことです。思わず手を伸ばし、ステーキでいただきました。口にすると、ウルグアイの懐かしい味がして、ウルグアイでの生活がふつふつとよみがえってきました。私にとってウルグアイは忘れがたい国です。                                                              

 

藤井美治子会員

 私は30年以上前から日本語教師として、留学生や研究員などの日本語教育に携わりながら、ボランティア活動として、地域の外国人のための日本語教室を開いていました。それだけでは物足らず、海外で日本語教育に携わりたく、最初はブラジル日本語センター、その次に関わったのが、ウルグアイ共和国大学人文学部の日本語講座です。

 日本語は人気があり、学生は人文学部を始め、法学部、医学部など、全学部から集まり、日本語Ⅰの初日は椅子が足りなくて、床に座り込んだり、後ろで立ったりの大盛況でした。ところが、1か月も経つと、余りの難しさに、半分、いや3分の1に減るという有様です。その中で最後まで残った人は、とても優秀で、教師である私よりも漢字を知っていたり、日本の知識も豊富で、圧倒されることもあり、授業の前は準備に大変でした。

 2005年から2007年までの2年1か月でしたが、アパートへ学生たちをクラス別に招き、日本映画会や日本料理を食す会を開いたことや、SV仲間に手伝ってもらいながら、日本祭りを行い、生け花、書道、折り紙、寸劇など、楽しい思い出がいっぱいです。

 帰国後は、大学院に留学してきた人たちのお世話をしたり、日本に旅行でやってくる可愛い教え子たちを家に招待したり、名所を案内したりしていましたが、2019年11月には、私の方も思い出旅行としてモンテビデオを訪ねました。空港が新しくなり、ボンネットバスから新しいバスに入れ代わり、生活が豊かになってきた印象を受けました。コロナ禍の3か月前に、懐かしい教え子たちに会い、おいしい牛肉料理や甘~いデザートを食べ、幸せなひと時を過ごせたことは幸運でした。パンデミックが早く収束することを願うばかりです。