2025年 ドス・オリエンタレス 日本公演

6月17日(火)、万博会場にてウルグアイ・ナショナルデーの公式式典が行われたことについては既に報告しました。ここでは、公式挨拶のあとに行われたパフォーマンスについて、報告します。日本とウルグアイ両国における音楽の架け橋を担っておられる甲斐厚子さんから原稿をいただきました。最後に掲載の<YouTube>も是非お楽しみください。
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はじめに、
私は、日本の打楽器奏者ヤヒロトモヒロ及びウルグアイの至宝ピアニスト、ウーゴ•ファトルーソ氏とヤヒロトモヒロとのDuo「ドス•オリエンタレス」のマネージャー、株式会社カイヤプロジェクト甲斐厚子と申します。2007年、ヤヒロトモヒロが10年間すごしたカナリア諸島での少年時代に憧れだったウーゴさんを誘い「Dos Orientales」を結成、以降弊社との共同作業により、毎年(2020年, 2021年を除く)日本ツアーを展開してまいりました。また、国際交流基金助成事業などで海外7ヶ国に通称ドスオリの音楽を披露いたしました。
その間、現在日本ウルグアイ協会会長の竹元正美大使様をはじめ歴代の在ウルグアイ日本大使様、駐日ウルグアイ大使様、及び両大使館の皆様のご尽力を賜りました。また、日本ウルグアイ協会様の入会も皆様にご承諾頂きました。一人で運営しています弊社にとりまして励みであり、常に心強い存在でございます。改めまして、感謝申し上げます。ありがとうございます。
2025年17回目のドス•オリエンタレス日本ツアーは、5/16~6/23まで約20公演(ワークショップを含む) 実施致しました。
詳細:http://tomohiro.yahiro-blog.main.jp/?eid=1432686

     日本ツアーのフライヤー

                                                               6/21大入り満員の新宿ピットインにて

                  6/23ビルボードライブ横浜にてBanda Mandacarinhoと共演

       6/1日比谷音楽祭

6月17日は、大阪•関西万博のEXPO ナショナルデーホールに出演。ウルグアイからタンボール奏者3名とダンサー2名がEXPO2025に出演するために来日、先にHugo氏と来日していた明るくとても魅力的なAlbana Barrocas(perc)を含めて7名のウルグアイ人アーティストとヤヒロトモヒロの8名がステージに立ちました。
アフリカ系住民が持ち込み、モンテビデオを中心に育まれたカンドンベのリズム、その主役となります民族楽器タンボールの演奏が世界の祭典「大阪・関西EXPO」で披露されました。今回ドス•オリエンタレスもその一員になれましたこと、本ステージにヤヒロ氏が唯一日本人で参加できましたことを誇りに思っております。URUGUAY XXI様とウルグアイ・メンバーのご尽力及び駐日ウルグアイ大使館をはじめ多くの皆様のご支援のお陰です。ありがとうございました。
出演:*Quinteto BARRIO SUR: <Hugo Fattoruso – Teclados y Voz  Albana Barrocas – Percusión y Voz  Mathías Silva – T. Piano  Wellington Silva – T. Repique  Guillermo Díaz Silva – T. Chico>
*Dos Orientales<HugoFattoruso、Tomohiro Yahiro>  *ダンサー:Olga Aguirre、Naomi Kronberg

                      photos by Hiroki Nishioka

タンボール奏者3名は、URUGUAY XXI様,  Sudei様のご支援により、6/11和歌山、6/15京都、6/19名古屋、6/21新宿、6/22千葉のドス•オリエンタレスLIVEにゲスト出演が可能となり、各地で絶賛されました。6/20には、コマキ楽器エスニックシティーにて生粋のタンボール奏者3名によるカンドンベ•タンボールのワークショップを開催、熱い熱気に包まれました。
WS講師:Mathias Silva, Wellington Silva, Guillermo Diaz Silva  通訳:ヤヒロトモヒロ
ヤヒロ氏が行っていますパーカッション・レッスンでタンボールも紹介、その魅力にとりつかれた生徒さん達も6/20のワークショップに参加されました。6/21新宿ピットインでは、ヤヒロ氏の提案で、Cuareim1080(通称C1080)コンパルサのディレクターであるMathiasをはじめC1080の精鋭Wellington, Guillermoと生徒さんたちが共演、その後C1080を代表する3名によるタンボール演奏を披露、大きな歓声に包まれました。

2007年からDos Orientalesツアーにて紹介し続けてきましたカンドンベ、様々な音楽要素を基にHugo氏とヤヒロ氏が夢中で取り組んできました音楽は、結果的に国際交流の役割を担い、2016年外公館長表彰、2021年(授賞式は2022年)外務大臣表彰を受けました。北海道から沖縄まですごく多くの支援者の皆様に支えられてまいりました。毎年たくさんの皆様がドス・オリエンタレスのLIVEを待ってくださっています。多くの大使様、特に歴代の在ウルグアイ日本大使様にはウルグアイから帰国されましても応援し続けていただいています。
2026年、Dos Orientalesは結成20周年を迎えます。現在82歳と64歳の「Dos Orientales」に惜しみない敬意と賛美をおくります。

<EXPOのエピソード>

ジャマーダスには、タンボール奏者、ダンサーとともに重要な役割をもつストック・キャラクターが存在します。La Mama Vieja (古い母)、El Gramillero(医者)、El Escobero(杖持ち)です。マティアスが6/15京都でエスコベロの杖を探していたところ、会場の(株)松本電機製作所にちょうど良い金棒があったのですが、少し長い!
どうしようかと思っていましたところ、製作所の息子さんがマティアスに寸法を確認して1階の工場で切ってもってきてくださいました。ここはLIVE会場であるの前に製作所だったのだとにっこりした瞬間でした。その金棒は、マティアスの手により装飾されてみごとな杖に変身、マティアスはエスコベロを華麗に演じました。その折の写真をご覧ください。

ウルグアイのパレード「ジャマーダス(Las Llamadas)」ではエスコベロなどそれぞれの専任者がいます。国際交通費高騰の中、全員がくることができなかったため、専任者の代理でマティアスがエスコベロを演じました。その時、ナショナルデーホールのバックの大画面の動画にはエスコベロの母国の専任者が大きく映し出されていました。タイムもぴったり。La Mama Viejaの時もEl Gramillero の時もそうでした。EXPOのステージのプロデューサーはマティアス。公私ともに感動のステージでした。
<YouTube>
Dos Orientales & Quinteto Barrio Sur @Shinjuku PIT INN/June 21, 2025     https://youtu.be/dRU_Ah9RIic 
Especial Japón JP *21分あたりからDos Orientales       https://www.youtube.com/watch?v=DfUmEXuEB-I

記 株式会社カイヤプロジェクト 甲斐厚子